訪中邦人向けの福建省福州市生活情報お金

お金

　　　中国では「元」と「角」という2通りの通貨単位があり、1元＝10角となっています。一昔前までは「分（1角＝10分）」
　　というのも使われていたそうですが、価格の高騰によって現在は使われていないようです。しかし、計り売りの価格
　　には分の名残が未だにある様で、「1斤2.63」と表示されている場合500gで2元6角3分となりますが、合計金額から
　　分の桁は切り捨てられます。そして、日本との大きな違いは何と言っても表記と口語が違う事です。訪中した当初、
　　金額のヒヤリングが中々出来なかったので不思議に思っていました。レジで表示されている金額が2.3元、空耳で
　　「リャンゲンサンカク」てな感じを喋っているのかなぁと思い聞き耳を立ててみると「リャン」までは聞こえるのですが、
　　その後の言葉が想定外で中々認識が出来ませんでした。後々分かったのですが、金額には表記文字と口語に違い
　　があり、表記は「元」「角」ですが喋る時には「元（クァイ）」「角（マオ）」と空耳で聞こえます。
　　これを踏まえて、ようやくスムーズな買物が出来るようになり、中国経済に微力の影響を与える消費者となれました。

　　理解できない中国の金銭感覚と収入事情

単純にレートで考えてしまうと1元＝約15円なのですが、一般的な収入を日本に置き換えて考えてみると不思議でならない事が多々あります。
先ずは給料ですが、社長クラスや個人事業主は別格として、分かりやすく店員・サラリーマン・医者を例に挙げてみると１ヶ月の給料は、店員
1000元、医者で5000元、サラリーマンはその中間という感じなので、日本に置き換えて換算すると10万～50万円といった感じになると思います。
例えば、日本で言うと給料が10万円、缶ジュースが100円ならば出費は給料の0.1%。中国では缶ジュースが1～2元なので大体同じ感覚です。
ここまでは普通なのですが、不思議なのはマックやケンタッキーなどの外資系外食産業の料金体系に普通に対応できるお客さんの懐具合。
ちょっと種類を多く頼むと直ぐに100元、200元、日本で言うと1万円、2万円がなくなる感覚でしょうか。1回のランチ程度の食事に1万円となりと
日本のサラリーマンなら月に1回、いや年に数回。しかも、サンダル履きで買物がてらに払える金額では決してありません。
しかし店内を見回してみると、どう見ても電気代をケチるために夕涼みに来ている家族連れや、坊ちゃん・嬢ちゃんには見えない子供同士が
溢れています。私の小さい頃、子供同士でそんな高級な所に行っているのが見つかると鼻血が出るまでパンチ物でしたが・・・
じゃあ、100歩譲ってここまでは良しとしましょう。もっと分からないのが、公務員？国営企業の社員？に支払われるボーナスです。
役職や勤続年数なんかも関係するようですが、なんとマンション1件！！まあ、これも、国の土地に国のお金で建てた物を国の為に働いている
人へ提供するのでそんなに驚く事ではないのでしょうが、驚いたのは支給額。某国営企業っぽい所へ勤務のＡさん、月給3000元なのに対し
ボーナスの支給額は年40万元！「えっ、そんなに払えるならもっと給料をもらえば良いじゃない」と問いかけると、いつも決まって「それはそれ」
と言う感じではぐらかされ、どれがどれなんだかさっぱり理解できません。こと都市部に在住できる人だけを考えると、住宅事情・物価の割合等
日本よりも数段裕福な生活を送っているのは、日本にいる時に思っていたイメージと全然違いますが、間違いなく事実です。

　　スリや泥棒から100%財布を守れる方法

これは非常に簡単！！財布は必要ないので持たなければ良いのです。（注：財布は守れますが、お金は取られる事があります。）
当たり前だ！という突っ込みも聞こえてきそうですが、こちらの生活に慣れてくれば、これはとても理にかなっている事が実感できます。
訪中初日、「これは必要ないのでしまって置く」と突然財布を取り上げられまして、「お金はどうするの？」と尋ねると1枚のレジ袋をくれました。
渋々袋に入れたお金をポケットに押し込みスーパーへ買物に出かけた時の事、レジの店員はクシャクシャに丸めて潰された紙幣を硬貨の様に
数え、その丸まった紙幣をレジ台に投げ返して来るではありませんか！当時は、半泣きになりながら一つ一つお札らしき物を拾い上げ、綺麗に
広げてポケットへしまうイジメられっ子の私でしたが、ある日ふと気付きました。「もし財布を出してこんな事をしていたら、中を覗いた怖いお兄
さん達に狙われ、本当のイジメられっ子になってしまう。」とにかく、大きな隙になるのは間違いないので犯罪に巻き込まれるのを避ける意味でも
お金を人前に出している時間はなるべく短くする事が大切。お釣りはサッサと拾い上げ、丸まったままレジ袋へポイ！ポケットへズボ！
今では、分厚い財布を出すよりも、レジ袋から1万元の束を取り出す方がカッコイイと自分に言い聞かせています。

　　通貨の種類と偽札の判別方法

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