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バイクライフ
福州で生活する上で電動バイクが有ると無いとでは行動半径が極端に違ってきます。
しかし、あの交通事情の中を走るには「危ない」「怖い」「事故が心配」など様々な問題が立ちはだかると思います。
でも、おばちゃんや子供までが平均20km位でトロトロ走っている中を、日本ですり抜けや安全確認等の交通事情を経験してきたドライバーにとって、実は安全で走りやすく感じると思います。
なぜ事故が起こるのか?
福州市内で行動していると、大体週に1回程度は事故現場に遭遇します。
これらの大部分が接触事故で、一人相撲はほとんどお目にかかりません。
何故でしょう?事故現場を検証して分かったのですが答えは簡単でした。
交差点での左右確認、車線変更時の後方確認をまったくせずに突っ込み、更に必要以上に脹らむので後方や側面から追突されているようです。
どうやらこの国には、どんな状況でも後ろが避ける、後ろが止まる。と言うような自分勝手な交通ルールが存在しているようです。
なんせバックミラーは自分の化粧を直す為に使っている位ですから・・・
また、数少ない一人相撲の現場には、道路の真ん中に電信柱、電信柱を支えるワイヤー
地盤沈下による大穴等が見受けられます。
これらは場所を覚えて経験で避ければ問題ないでしょう。
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事故に遭わないために
事故に遭わないためには、自分の安全を確保する事です。
それは、ヘルメットでも交通ルールでもありません。必要なのは、車種の選定と安全確認、これから述べるワンポイントアドバイスです。
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車種の選定
電動バイクには、スクーター型と自転車型が有り一見自転車型の方が扱いやすく安全に見えますが、この街ではそうではありません。
軽い為に当たり弱く、タイヤが細い為に路面状況に大きく左右されます。
ですので、スクーター型でなるべくタイヤが太い物を選んだ方が良いでしょう。
次に大切なのが、ダッシュ性能と最高速度です。事故に巻き込まれない為にはなるべく周りに他のバイクがいない方が絶対的に安全です。
信号待ち等で、多数のバイクと一緒に走るときはダッシュで先頭に出て最高速で逃げ切ってしまえば、後ろからの追突や後々の無駄な追い抜きが不要になるのでもっとも良い走法だと思います。
最高速度は50km以上出ればベスト、30kmだと車群に飲み込まれ事故の遭遇確率が上がってしまいます。
1回の充電での航続距離は、長ければ長いほど良いですが私のバイクで30km/7時間充電で、福州の中心街を囲む環状線を大体1周という感じです。
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ワンポイントアドバイス
●出来るだけフルスピードで走る。(とは言っても50km程度しか出ないけど・・・)
他車は車を含め平均20km〜40kmなので追突される心配がなくなります。
後は、タクシーの無謀運転と急な飛び出し、路面の確認に集中出来ます。追い越し時の
車線変更は、後方確認を忘れずに!
●昼夜問わず、ライトは点ける。
なんの流行かほとんどバイクが点けてませんが、航続距離には目に見えて違いが出る
訳ではありません。相手へのアピールとして点けて置きましょう。もっとも、夜間走行時
に道路を照らせるほどの明るさはありませんが・・・
●信号を守る。
信号が赤でも、走行する車が無いと一斉に渡り始めますが、電動バイクは加速力が弱い
ので万が一を考えるととても危険です。そんな無理をしなくても最高速度で走るだけで
十分彼らより速く走れます。
●ウインカーを信用しない。
車、バイクを問わず滅多にウインカーを点けて曲がる事はありません。むしろ曲がりも
せずにウインカーだけ点いている事の方が多いくらいです。
●Uターンする車の旋回半径に入らない。
路肩に寄った車は、反対車線に車がない場合に後を気にせず突然Uターンを始めます。
また、中央分離柵が切れた横断歩道などでもUターンする車は多数あります。
彼らは対向車の確認が終わるとかなりのスピードで方向反転を開始しますが、まったく
と言うほど進行方向の確認はしていないようです。ですのでそんな車の旋回半径に入っ
てしまうと予想以上の被害に遭う事もあります。
●追い抜く時は、後方確認とクラクションを鳴らす。特にバスの右側は危険!
これを守らないと物理的よりも精神的な事故に遭遇します。
それは、追い抜きざまにドライバーから吐き出される○バキとタ○を浴びてしまう危険性
があるからです。しかも彼らは、歩いている時よりより遠くに飛ばそうと思っている為、
その勢いは凄まじいほど。また、バスの客席からはペットボトル、食べ物の包み紙、ごみ
などが投げ出されるのをよく目撃します。
●タクシーの逆走に注意。
タクシーは、少しでも早く目的地を目指すあまり逆車線を走行してきます。
走行中は、反対車線にも気を付けておきましょう。
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検挙
電動バイクには運転免許が必要ありませが、交通違反による罰金刑は存在します。
1.2人乗り
3人乗りも見受けられますが、基本的には禁止らしいです。
2.電動バイク通行禁止
五一北路、五一中路、古田路、八一七北路は、本来通行禁止です。
3.地下道がある場所での道路横切り
五一広場と博物館の間の道から古田路を横切ると良く捕まってます。
どんな時に捕まるの?
他国のお偉いさんが来た場合や、交通安全運動をやっている時に検挙される事
があります。すごい時には、白バイが追いかけて来てキーを抜かれます。
捕まるとどうなるの?
交通切符を切られます。2人乗り・横切りで20元、通行禁止は100元を払うと
その場で終わりですが、お金が無いとバイクがロックされ払うまで帰れません。
捕まらなくするには?
交差点では、警察官とアルバイトが交通整理をしています。
警察官は、帽子を見れば直ぐに分かるでしょう。アルバイトは検挙する権利が
無いので無視してOK。摘発を行っているときは、日陰となっている歩道に机と
パイプ椅子を置いているので交差点の少し前にバイクを止めて確認しましょう。
慣れてくれば直ぐ分かります。
●普段から警察官の近くを通行しない。
●警察官とは目を合わせない。
●声をかけられてもダッシュで逃げる。
の3点を守れば捕まる事はなさそうです。
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事故の示談
安全確認さえしていれば、自分が加害者になる事は先ず無いと思いますし、大抵物損
で終わります。ぶつけられたら会話が出来ればいいのですが、出来ない場合はゴネても
面倒だし時間の無駄なので示談金をもらってさっさと終わりにしましょう。
バイク修理代概算
ボディカバーパネル1枚 60〜100元程度
サイドスタンド・メインスタンド 30元程度
リアケース 40〜80元程度
バッテリー 新品購入800元程度、下取交換600元程度
空気バルブ 5元
ライト(35W) 15元
スロットル 25元
※上記価格は、劣化により交換をしたり、問い合わせで尋ねた時のものです。
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メンテナンス
洗車
メーカーの修理場に行けば無料で洗ってくれます。5分ほどで終了。
グリスアップ
タイヤシャフトに砂が入り、キシミ音が出たりスピードが出なくなります。
スプレー式のグリス(20元位)は有った方が良いでしょう。
充電
7時間以上かかりますが、長時間電源を抜かないと発火すると言われます。
今まで最長20時間付けたままにした事がありますが、無事でした。
リアケース
ボディと同じようなつるつるのプラスティック素材は、走行の振動が原因で半年も
持たずにネジの周りから割れてしまいました。バイクの購入時に純正品を安く付る
という話をされますが、実は嘘!別の部品やに行って車のダッシュボードの様な柔
らかい素材の方が振動に強くて20元も安いです。
警報装置
購入時に別途200元で付けてくれますが、町中で鳴りすぎて誰も気にしてないような
ので無駄かも知れません。私は付けませんでした。
鍵
購入時にサービスで付いてきますが、カナヅチで叩くだけで直ぐ壊れます。
これが、盗難多発の原因ではないか?と推測しています。ここはケチらずに
丈夫な太いワイヤーの鍵を買いましょう。50元位で売っています。
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盗難
盗まれた話を良く聞きますが、私は今の所無縁のようです。
最近の手口としては、1台ずつよりもまとめてゴッソリトラックで持っていかれてしまう
ようで、マンションの警備員が退職時に泥棒となる、行きがけの駄賃パターンがあると
聞きました。また、街の駐輪場では5角を払えば管理者が見ていてくれますが、それで
も盗まれる事はあるそうです、でも、もし盗まれたら5角は返してくれるようですが・・・
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動力
電動バイクは、搭載しているバッテリーが動力源となり、家庭用コンセントで充電します。
搭載している動力は分かっているだけで5種類あり、ノーマルタイプの12V×4(48V)、
16V×4(64V)、改造タイプの12V×5(60V)、12V×8(48V×2)、それとガソリンエンジンを
積んだタイプです。これも分かっている範囲内ですが、それぞれの性能は以下の通りです。
12V×4(48V) 実質移動距離30km、実質最高速度50km。
16V×4(64V) 実質移動距離60km、実質最高速度55km。+登坂力UP
12V×5(60V) 予測移動距離60km、予測最高速度60km。
バッテリーを1つプラスして強制的に電圧を上げます。充電器やその他の
電気部品も60V用に変更しないと、過熱・発火の恐れはありそうです。
12V×8(48V×2) 実質移動距離56km、実質最高速度50km。
12V×4を2セット積んで切り替えるので距離は2倍近くに伸びますが、重く
なる分加速と耐久性が悪くなります。
ガソリンエンジン 実質移動距離 不明、実質最高速度 不明。
モーターをエンジンに乗せ変えている電動バイクをたまに見かけます。
でもこれは違法なので捕まる事もあるそうです。
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