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不動産

　　　不動産というと土地や建物と言うイメージですが、中心地ではマンション・長屋がほとんどの為、個人の土地と認識
　　できる事はほぼありません。聞く所によると、建物は所有権が有り個人でも売買も可能ですが、土地は国の所有物で
　　あり政策によっては強制的に立ち退きを命ぜられる事も有るそうです。立ち退きとなった場合でも、同等の住居購入
　　費用か、立て直された建物内に部屋を貰う事も出来るので人道的にみれば良心的だし、個人のわがままで都市整備
　　の計画を変更される事も無いので合理的なのかも知れません。

福州で部屋をお探しの方、および企業の担当者の方へ

　日本企業が社宅などで部屋を賃貸する場合、適正価格よりも1,000元～3,000元も多く家賃契約をされる場合も多い
と聞きます。当方、元は福州の不動産会社に勤務し、現地不動産情報に精通しております。
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の方はemail:wemura@fu2.meまで、先ずはご相談下さい。

不動産の種類

　個人で所有が可能な不動産としては、居住用のマンション・長屋、店舗、別荘などがあります。ビル等は大手不動産業者が持ち主の場合も
ありそうですが、社長の個人名で登記されていればある意味これも個人所有が可能と言えるかも知れません。

マンション	公営と私営があり、公営は建設した局や会社の従業員に無料で提供され、私営は当然分譲されます。
駐車場	マンション内に整備され、部屋とは別に分譲されます。公営の場合は多分早い者勝ちで賃貸となります。
店舗	マンションの1階部分には大抵店舗スペースが作られています。また、商業施設だけを集めたビルやオフィスビルも存在します。
別荘	山中や川沿いなど中心から少し離れた場所には、別荘が立ち並ぶエリアが数箇所あります。中心地より離れている為、唯一庭付きの一戸建てや連立てとなっています。しかし、人も少なく交通の便も悪いですが、マンションより警備が厳重で簡単には見学させてもらえません。

不動産の購入・売却

　中国で不動産の購入・売却は、外国人には出来なさそうです。となると、日本人が不動産を購入する場合には中国籍を持つ代理人名義で
購入する事になりますが、名義人は自分の意思で売買する事も可能です。余程信頼を置ける関係でない限りは、購入などを検討しない方が
無難でしょう。

マンション

　　中国ではマンションを売却する場合に、２つの証明書が必要になります。正式な名称はわかりませんが、私営のマンション
では代金の支払いが終わった時に1枚。購入1年後にもう1枚を受け取って始めて転売が可能となります。
ところが公営のマンション会社より譲渡された場合、2枚目の存在が知られておらず、転売出来ない事も多いそうです。
また、これは不動産屋に売却を依頼した時の話ですが、一度依頼を行うと直後に購入希望者を連れて内覧が行われ、それから
毎日数名の購入希望者を連れて訪問してきます。しかしこれは、ほとんどが不動産業者が準備したサクラで、本物が現れるまで
の引き伸ばし工作として行われます。更に、不動産業者は業者同士のネットワークが確立している様で、連絡もしていない業者
が次から次に内覧・値踏みに現れ、プライベートも何もありません。そして、本気で購入を考えている相手は後日直接連絡を取っ
て来て、業者を間に入れない取引を持ち掛けて来ます。

店舗

　　店舗も住居と同様に個人の所有物とする事が出来、当然売買も可能です。そして面白いのが店舗の分譲方法で、例えば新築
されるビルにマクドナルドが入居予定になっていたとしても、誘致予定区画は希望者の中より抽選によって購入者を決定するので、
個人のオーナーがいたりします。そして、もっと不思議なのは大型店舗に見られる大フロアです。ここは何と単独オーナーではなく、
不動産業者が分譲時に分割した区画分だけオーナーが存在しています。

賃貸情報

　大抵の場合、賃貸物件の家賃はオーナーの意見に不動産業者のアドバイスを踏まえて決定されている様ですが、実際にタナゴが部屋を探し
に来た時には不動産業者から高目の値段を提示されます。これが外国人なら尚更です。それは、大家との付き合いもさることながら、金額が
高いと手数料も比例するからです。一般的に、保証金２ヶ月、契約期間６ヶ月～１年、それに内容は大家によりますが準備した家具が使えます。
しかし、契約期間の途中解約では違約金を払わない代わりに、退去者が自ら不動産業者を通して別のタナゴを探す事もあります。