訪中邦人向けの福建省福州市生活情報水道

水道

　　　現地の人に聞くと口をそろえて「福州の水道水は綺麗だ！」という答えが返ってきます。これは北京や上海と比較
　　すると綺麗という意味で、直接飲める訳ではなく飲料用とするならば湯冷ましにする必要があります。

茶色い水
黄色い水

以前住んでいたマンションの話ですが、そこでは水道からは常時黄色っぽいとても生臭い水が出て、時として透明度がほとんど
ない茶色い水が出て来る事もありました。特に水槽の洗浄を行った後は半日以上水道が使えず、知らずに洗濯などしようものなら
見事なまでに染められた、シャツやタオルを使わなければならないハメになってしまうほどです。
しかも粒子が細かいらしく一度付着したら二度と白には戻りません。
水道局に調べてもらって分かった事ですが、もともとこのマンションは官給品で建材費のほとんどが担当した職員へ裏金となり、
信じられない様な水道管が使われていたそうです。しかも修理は不可能で、対策としては主水管から直接水道管を引き直す以外
手は無いとまで言われました。管理人の話では、関係者六名が逮捕されたそうですが、対策は行われなかったそうです。
もっと怖いのが、居住している家庭のほとんどが30W程度の電球を使用していた為、水の色に気が付いていなかった事です。

水道水を汲んでみた。

しばらくすると茶色い砂のような物が沈殿する。

なお、トイレのタンク内が茶色くなっている場合は、間違いなく茶色い水が出ている証拠です。

浄水器の効果

訪中直後、歯磨きするにも水が臭すぎたので、せめて飲み水位は改善しようといろいろ浄水器を探してみました。
こちらでは、専門店から電気屋、スーパーまで結構各種の浄水器を販売していましたが、水量や効果の程は試してみないと分かり
ませんし、高額な物で失敗するとショックが大きいので、先ずは安価で一般的な温水付きのタイプを導入してみました。

浄水器１号

	■製品仕様
	◇沁園（QINYUAN）社製
	◇水量	10リットル上部タンク5リットル、下部タンク5リットル。
	◇最大電力	500W 1ヶ月付けて電気メーターが2上がる位。
	◇濾過槽	2mmのPPフィルター、2mmのフエルトフィルター、活性炭、白い玉、スポンジ
	◇価格	約300元位
	◇消耗品	フィルター月に1回交換6元、活性炭カートリッジ年に1回交換80元
	■感想と結論
	水量は上部タンクでは貯水出来ないので、実際は下部タンクにたまる5リットルのみです。ミネラルボトルをセットする事も出来ますが、以前北京のNHK駐在事務所で水道水がボトルに入れられていた事件をニュースでやっていたので怖くて使えません。マンションの水がひどかった為に、フィルターの交換は毎日、活性炭も１ヶ月ごとには交換しないと目が詰まり水が出なくなるのでランニングコストがかかり過ぎました。

浄水器２号

	■製品仕様
	◇水量	水道直結。1分間に6リットル（箸位の太さ）
	◇浄化槽	10μのPPフィルター、活性炭フィルター、カーボンフィルター、中空糸フィルター、樹脂カートリッジ
	◇価格	約800元位
	◇消耗品	PP・活性炭・カーボンフィルター月に1回交換15元、中空紙・樹脂カートリッジ年に1回交換50元
	■感想と結論
	写真の上が水道水、下が浄水後の水。臭いも汚れもほとんど取れたようだが、水量が弱いので炊事には不向き。フィルター交換などのメンテナンスはこまめにした方が良い。

　現在は引越しをした為、水の臭い対策と水量を重視した浄水器３号が活躍中です。
　なお専門店よりも安価で同等の効果が期待できる物を紹介できますので、興味がある方はこちらまでご相談下さい。
　ここに紹介した内容は、私が体験した実例です。他にも様々なタイプがあるのかもしれません。