訪中邦人向けの福建省福州市生活情報電気

電気

　　　福州市の電気は220V50Hzで、コンセントも2つ穴、3つ穴と様々。差し込む時には火花が出る事も多いので
　　慣れるまでは結構怖かった気がします。また電球のソケットは、ちょっと古いと統一性が無く変った形の物だと、
　　市販品がはまらない事もしばしば。そしてもっとも困るのが、年に２回はある半日以上続く停電。
　　そんな電器や電気との戦いの日々をレポートします。

電気

福州市で新築のマンションを入手すると、各部屋への配線は全て自分でやらなければなりません。しかも壁に断熱材等を
入れるパネルを使わない事が多いので、コンセントやスイッチは直接コンクリートを削って配線を埋め込んでいます。
現在では細いホースを埋め込んで配線を通すようにしていますが、7年くらい前まではそのまま配線を埋め込んでいた様で、
何かあった場合には壁を壊さなければ交換出来なくなっています。そんな中、2000年建築のマンションで起こった悲劇。
当初はこんなに電化製品があふれると思っていなかったのか、節電一家だったのか知りませんが、ブレーカーは20Aでした。
これでは足らないと思い、思い切って40Aまで上げた所までは良かったのですが、それからと言うもの事ある毎にショート、
ショートの連続で屋内ブレーカーは焼け、毎回管理人さんに鍵を借りては屋外のメインブレーカーを恐る恐る上げる始末。
後々分かったことですが、冷房、暖房、給湯、調理までほとんど電器製品を使用する現在では、最低でも32Aは欲しい所。
しかし、埋め込まれている配線はなんと25Aまでしか対応していなかったのです。

電器

中国の電化製品は220Vの為か、物凄くパワーがあるように感じます。なのに作りが怪しい物が多ので故障は日常茶飯事。
人件費が安いので１つ１つ手作業で組まれるせいもあるのでしょうが、同じ所に並ぶ製品でもかみ合わせ、ネジしめ等
よくよく確認しないと返品・交換・修理と余計な手間をかけさせられてしまいます。特に修理は、町外れの修理工場まで
自分で持ち込まなければならない事も有り、労力＋修理代＋交通費までかかってしまう事になります。
電化製品を買う時には、その場で出来る限り稼動部分までのテストを行う事をお勧めします。

今までに故障した物
Midea社製炊飯器　・・・　未使用品。電源は入るが炊飯出来ず。保障期間が切れていた為、基盤交換50元、タクシー代30元。
Midea社製加湿器　・・・　新品。電源は入るが水蒸気があがらなかった。修理無償、タクシー代30元。
先鋒社製サーキュレーター　・・・　新品。組み立て時に羽を止めるプラスチック製のネジ山が削れてなくなった。店舗交換。
ブタ型の発電式懐中電灯　・・・　落下して破損。モーターに巻く細いニクロム線１本で電力供給をしており、ハンダが外れていた。
充電式LEDライト　・・・　充電中に点灯、それ以降お亡くなりになりました。ダメだったの・・・
ツイン換気扇窓付けタイプ　・・・　無茶な取り付けが行われていた為、雨水が進入してショート。ついでにヒューズもコゲコゲ。
温水器　・・・　シャワー室内の床に置いてあり、操作パネルに何故かガムテープ？案の定ショート！やっぱりヒューズもパンッ！
シャワー室の電灯　・・・　湿気にやられて点きません。
ベランダの電灯　・・・　コンデンサーが死んじゃいました。
SONY製テレビ　・・・　本体の音量ボタンを押すと、正常動作の時とビデオに切り替わる時と押してみるまで謎！？
SKYWORTH製テレビ　・・・　テレビを消しても小さい音で番組は続いています。古いから？
電池製品　・・・　露天で買った４本１元の電池を使って、全て液漏れにやられました。
PANASONIC製冷蔵庫　・・・　故障が嫌で日本メーカーを選んだのに、1年半で冷蔵室だけ冷えなくなりサービスコール。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　サービスマンも「中国の部品だから・・・」中国工場産だと部品の質までチェック出来ないか？
電気スタンドの蛍光灯　・・・　ソケットが外れた。中のコンデンサはネジってるだけ、電極は銅線がそのまま差し込まれている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　試しにはめ直して恐々点灯。「おっ点いた！」ハンダ不要？電極には偶然接触しているだけなの？

こぼれ話
実家に行くとほとんど電灯を点けず暗い中で生活しています。「不便でしょう？なぜ点けないの？」と尋ねると
「壊れたらどうするの？」との返答をいただきました。本末転倒ですがごもっともでございます。

サービスについて
家電については悪い事ばかりじゃありません。良いことだって有るんです。家電メーカー各社は、購入者に対し結構使える
おまけのサービス品を準備しています。引越しなどで家電製品を買い揃える時は、先ず大物を買いサービス品として必要な
小物を入手するのが家電ショップでのテクニック。メーカー提供品に必要な物が無い時には、定員さんによって他メーカー
の物を融通してくれる事もあるので、お願いしてみるのも一つの手かもしれません。30元程度の電気スタンドは当たり前、
金額によっては200元の電磁調理器だってＧＥＴ出来ます。値引き交渉ばかりに目を向けず、グローバルな視点で買い物を
楽しみたいですね。
しかし、いくら売れ行きに影響が出ると言っても、サービス品に向ける労力を本品にそそいで良質の物を提供してくれる
メーカーは無いものでしょうか？

まとめ・結論？
いくら有名で大手でメディアの露出が多くても、Midea社製の商品はもう買わない！

　ここに紹介した内容は、私が体験した実例です。他にも様々なタイプがあるのかもしれません。