訪中邦人向けの福建省福州市生活情報少数民族

少数民族

　　　中国は、５６の民族からなる他民族国家ですが、大半が漢民族で他の民族は全て少数民族と呼ばれています。
　　中国政府は、少数民族を保護という姿勢以外にどのような政治的意図があるかは分かりませんが、漢民族以外
　　には様々な優遇措置が成されています。例えば、大学入試テストでは２０点プラスされます。他にも、大型ナイフ
　　の所持を許可されていますので、歩道橋上の露店でナイフを売るのは合法、でも買うのは非合法です。逮捕され
　　ないように気をつけましょう。また、危めると死刑となる反面、殺人を犯しても減刑されたりもするらしいので警察
　　もうかつに手が出せないという話も聞きます。なんだかんだで言って、帽子をかぶっている人達には関わらない方
　　が良いのかもしれません。

老夫婦を襲った悲劇

五一中路と国貨西路の交差点にある大きなバスセンター券売所前には、ナッツやドライフルーツを飴で固めた馬鹿でかいお菓子を
リアカーに乗せ、切り売りしている少数民族の人達が何人もいます。前を通るたびに、全員が同じ物を売っている効率の悪さが腑に
落ちなかったのですが、先日の新聞にその答えが載っていました。
バスで福州に着いたばかりのある老夫婦が、おみやげにしようとリヤカーの男にお菓子の値段を尋ねると「６元」と言われたそうです。
こちらで値段を尋ねると、量り売りなら１斤(５００g)の値段で答える事が通例です。「６元なら」と老夫婦も思ったのか、両手で示した
分だけ切り取ってもらう事にしました。量ってみると１ｋｇちょっと、２０元でお釣りを貰おうと考えた老夫婦が男の口から聞いた値段は

　なんと１７６元！！

　老夫婦：「１斤６元なら１７元じゃないのか？」
　男　　：「誰が１斤って言った？俺は６元としか言ってないぞ！５０ｇで６元だ！」
　老夫婦：「じゃあいらない！」

と、お菓子を返そうとすると、他のリアカーの仲間達に取り囲まれ金を払うまで解放してしてもらえません。
ここまでは良くある話で新聞に載るほどの事ではなかったのですが、問題はここからです。

しばらくして誰かの通報により警察がやって来て仲裁に入ったのですが、何とその警察官までもがリアカー部隊によって軟禁されて
しまったのです。結局、警察官から説得された老夫婦が金を払うことによって全員解放されたらしいのですが、警察を上回る力を持つ
少数民族グループによる詐欺まがい商売には、冷やかし半分でも近付かない方が良さそうです。