訪中邦人向けの福建省福州市生活情報ゴミの買取屋

ゴミの買取屋

　　　日本ではゴミを捨てるにも、お金がかかるいや～な時代になってしまいましたが、こちらでは何とまだまだ買い上げ
　　てくれるありがたい人達がいます。ゴミ捨て場に置いて来るのは簡単ですが、残飯とビン以外は何がお金に変わるか
　　分かりません。買取屋は大抵、朝早くからマンションの入口に座って声をかけられるのを待っていますが、その日の
　　ノルマが達成されたら夕方を待たずに帰ってしまうので、勤めがあると中々利用する事が出来ないかも知れません。
　　また、私の知っているだけでも彼らには２つの行動パターンが有り、自転車で街を流している者とテリトリを所有して
　　地元に密着している者がいる様で、流しはよっぽどの事が無い限りほとんどゴミが集まってないようです。流しの中
　　には買い取り額をケチったり、逆に金を請求されたりするケースもある様なので、やはり地元に密着した買取屋が
　　信頼と一緒に大量のゴミをゲットしています。私が利用しているおばさんは、３つのマンションの出口に陣取り、あち
　　らこちらから出てくるゴミを、毎日持ちきれないほどリアカーに積んで帰っていきます。あの量を毎日さばけているなら
　　相当の収入があるはず！マンションでは「おばさん！」「ゴミ屋！」と呼ばれているあんな人でも、もしかすると毛皮の
　　コートに身をつつみ、豪華なマンションで暮らし地元では「マダム」と呼ばれているんじゃないかと勝手に空想してい
　　ます。

すげ～ゴミ屋

こちらに来た頃、ずっと気になっていたほとんど廃車のカーキ色した軍用サイドカー。修理してマニアに売れば100万位の値が
付きそうな代物。ある日それがとうとうゴミ屋に買い取られる事になった様で、朝からカンカン物凄い音を立てていました。
覗いてみるとおっさんが、朝から一人でサイドカーを分解してしておりました。しかもそのやり方が凄まじい、何と持っていたのは
大型のモンキーレンチ１本。後はキックと体当たり？そんなので本当に分解出来るのかとちょこちょこ気にかけていたんですが、
昼を過ぎ、夕方になる頃は部品一つ無く跡形もなくなっていました。いくら分解したとしても、サイドカー部分を含めて200Kgはある
はずの瓦礫の山が電動バイク１台によって運ばれていったようです。